皆様は、油脂と聞いてどのようなイメージが浮かびますか?

ギトギト、体に悪い、コレステロール、カロリーが高い・・・など、良い言葉が浮かばないのではありませんか?

しかし、油脂は三大栄養素の一角です。

『あぶら』は人の体において必要なものです。

ですから、嫌いにならずに良質なものを摂っていただきたいです。

それというのも、人間の細胞膜は、脂質でできています。

さらに、神経も脂質でできています。

神経の集合体の脳・脊髄も脂質からできています。

たくさんの脂質から体はできています。

体を作る脂質、その原料は油脂『あぶら』です。

身体のためにも良質な油脂を選べることは、必須であると思っています。

  1. 動物性と植物性

食用油は、一般的に動物性と植物性の2つの主要なカテゴリに分類されます。

動物性油は動物から得られ、植物性油は種子、果実、堅果から抽出されます。

一部の一般的な動物性油には、バター、ラード、鶏脂などがあります。

一方、植物性油には、オリーブオイル、大豆油、菜種油、ココナッツオイル、アーモンドオイルなどがあります。

  1. 飽和脂肪酸と不飽和脂肪酸

食用油は、その脂肪酸組成に基づいてさらに分類することができます。

主要な分類は、飽和脂肪酸と不飽和脂肪酸です。

飽和脂肪酸は一重結合で構成され、常温では固体の形態をとります。

このような脂肪酸は、動物性油やココナッツオイルに多く含まれています。

不飽和脂肪酸は一重結合と二重結合の両方を持ち、液体の形態をとります。

オリーブオイルや大豆油などの植物性油には、主に不飽和脂肪酸が含まれています。

  1. 熱に強い油と弱い油

食用油は、加熱時の安定性に基づいて熱に強い油と弱い油に分類されます。

熱に強い油は、高温で安定し、酸化しにくい性質を持っています。

これらの油は、フライなどの高温調理に適しています。

一般的に、ラードやアボカドオイルなど、菜種油、ごま油などの植物性油が熱に強いとされています。

一方、弱い油は、高温にさらされると酸化しやすくなり、風味や栄養価が損なわれる可能性があります。

例えば、亜麻仁油やヘンプシードオイルは、低温での使用が推奨されます。

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